
ジョブ型の人事制度

今日はあるベンチャー企業(HOLOMEDIA)の経営者が検討している開発内容に関して、関連分野の専門家を集めて議論する会を主催しました。実は何れも某メーカーの同僚で一人を除き、今はそれぞれ卒業して様々な立場のメンバーで同窓会の部分もありました。モノ造りの火が消えていないのを実感し、そこでプレーヤーとしてでは無くファシリテーターとして支援する役割を担っている自分に感慨深いものを感じました。次回は議論で出た方向性のテスト実験の結果が揃ったところで、また開催する事になりました。
CFPの勉強で主要国の経済収支の問題を通して初めて知ったことがありました。2020年度の経済収支は中国1位、ドイツ2位、日本3位で中国の躍進凄いな~位でしたが、
その内訳
経済収支=貿易収支+サービス収支+第一次所得収支+第二次所得収支
貿易収支はモノ、サービス収支は旅行・輸送・特許などのコトですが、第一次所得収支は対外的な投資や債券等の利子・配当です。
何とこの第一次所得収支で日本が1位でした。
その理由に関しては、財務総合政策研究所の方からレポートが出てます。
論文形式で硬めですが、要は米国に加えて、中国やその他アジア諸国、また法人税率ゼロパーセントのケイマン諸島との収支が中心となってました。よくマネーロンダリングで話題に出るケイマンが地域別では米国、EUの次でGDP比0.4%近い規模!
理由の一つは「法人税率が高い国から低い国への直接投資収支は黒字が大きくなる傾向」にあるそうです。日本のお金が外へ・・・、国民が豊かにならない感じはこの辺りでしょうか?
昨日は初めて受験サポーターした時のキャリコン15回受験のグループの勉強会に参加してきました。コロナで受験が延びたために30回以上ロープレ練習をすることが出来た?せざるを得なかった歴史的なタイミングのグループです。受験後もその繋がりを大事にして、月に1回集まって勉強会をやっているそうです。苦難を福に転じただけでなく、こんな風に続く絆は羨ましいばかりでした。
勉強会は試験のインテイク15分の後の15分を加えた30分間のロープレ練習でした。参加された方も試験後全くキャリコンに触れる機会もなく参加するのに勇気の必要だった方やすでに相談業務をしているが自分の対応が本当に良いのかフィードバックが無く不安だった方など居られました。私も様々な方の価値感に触れられ心のストレッチが出来ました。
キャリコンやFPの試験でよく出る雇用の指標として完全失業率があります。「労働力人口(15歳以上で働く意欲のある人)」に占める、「完全失業者(職がなく、求職活動をしている人)」の割合でしたよね。令和3年10月時点で2.8%だそうです。
普通はここで終わりですが、最近解いたCFPの試験問題でもう少し深く失業率を理解する事が出来ました。
先ず失業率は次の二つの要素からなるそうです。
【需要不足失業率】
景気変動で起こるもので。例えば景気悪化により、解雇されたりして求職者が増えるのに対して、企業が求人を控える事による割合です。
【均衡失業率】
一方景気と関係ない要因もあります。先ず企業が必要とする能力・スキルや年齢と求職者のそれらの分布が合わない「構造的失業」、さらに企業が必要とする人材と求職者がマッチングするまでの時間的なロスによる「摩擦的失業」の二つです。
例えば2009年においてはリーマンショックの影響後で 5 %以上の失業率に対して構造失業率の 4%とかなりギャップが発生しました。2015年ころにようやく両者が 3%台ほぼ一致するまで間は、摩擦失業の高い状態が続いたと言えます。
この時期は急な不況による就職構造の変化に対して、従来の業界分析や就活情報が通用しなくなり、求人側も求職者もその活動がうまく行かなかった時期と思われます。
このような摩擦的失業の原因となる情報の非対称性と呼ばれる部分を減らすために、求職者の側に立ち求職者の自己理解や職業理解を高めて過去の就活常識に囚われずに適切な選択ができるよう支援するのがキャリアコンサルタントの役割かなと思いました。大げさに言えば世界経済のダイナミクスの中での自分たちの役割ですね。
転職サイトの相談員を始めてもうすぐ1年になります。昨日で自己分析サポートのプログラムに関してはちょうど10人目でした。1時間枠で2つのアセスメントシート(価値観を示すキーワード選択・入社以来のモチベーション曲線作成)により、ご自身が「どのように働きたいか」と「自分の強み弱み」を分析し、自己理解を深めることで自分に合った業種・職種の選択やうまく言語された自己PRへ繋げるのが目標です。
まだ数は少ないですが、相談者は20代~30代で女性がやや多め、業種はIT系企業とSEと営業が多く、働きながらの検討中の方とすでに退社あるいは予定で就活中の方と半々くらいといった感じです。
特徴的なのは、働きながらの方はやはり気持ちに余裕があり、自分を振り返る良い機会として利用してくれている様子で、一方就活中の方はエントリーシートを送ったが応答が少ないなどの就活の方向性に疑問を感じて自己分析をみ直しているためか、やや焦りや自己効力感の低下が見受けられました。
前者のタイプの方はスムーズに振り返りが進み自身の新たな発見もあり、今の会社の中でも生き生きと働ける可能性を感じてもらえた気がします。後者の方は、自己分析の中で辞めた経緯に関して他責に陥っている様子が多く、環境やライフスタイルを価値観を示すキーワードの上位にあげる傾向がありました。こういう場合は自身の振り返りが外に向いていることが多く、コンサルタントの力量が問われている気がしました。
因みに今日の相談者は30代女性の営業職で、担当先が変ったことで入社以来最も忙しくなり目の前の仕事を片付けるだけに追われて、このままでは無理で転職も考えたとの事でした。最初に遅い時間でお疲れ様と伝えると、ありがとうございますと優しい笑顔で感謝を伝えてくれ、自己分析の目的と内容を簡単に説明すると、自分は振り返りの機会があまりないので利用しましたと答えてくれました。ずっと接していて好印象でとてもコミュニケーション能力が高いのが判りました。最後にその能力を生かしながら周りと連携して課題を解決するときに自分の最も活躍できる姿をイメージしてもらえました。一方弱みは人に頼まれると断れないために一杯一杯に陥りやすい所ですが、ここは依頼される仕事の優先順位付けをうまく出来るようになり、仕事の取捨選択出来るのを目標にする事をお勧めしました。
自己分析に関しては、その1時間の中での進め方は大分つかめて多少なりともお手伝いは出来るようになってきた気がします。さらに自己分析の結果を生かす次の行動へ向けての支援も興味が湧いてきました。来年は履歴書・エントリーシートの添削辺りも担当に挑戦したいと思っていきました。